アルベール・ルーセル


アルベール・ルーセル(Albert Charles Paul Marie Roussel, 1869年4月5日トゥールコワン Tourcoing - 1937年8月23日ルーアン)は、印象主義から新古典主義に進み、ラヴェルとともにドビュッシー亡き後のフランス楽壇をリードした作曲家。

ルーセルは気質において古典主義者であった。初期作品は強烈に印象主義音楽に影響されているが、次第に個人様式を見出した。ルーセルの作曲様式は、構想においては形式中心で、強烈なリズム感があり、同時代の作曲家(例えばドビュッシーやラヴェル、サティ、ストラヴィンスキー)の作品に比べて、 調性に対するはっきりした好みが明らかである。ルーセルは重厚なオーケストレーションがしばしば非難されてきたが、これはフランス人らしい繊細で名状し難い様式に似たものが期待されるからであろう。だがルーセルはそのような美学を完全には誰とも共有していない。派手なドイツ・ロマン主義音楽のオーケストレーションに 比べると、ルーセルのが重厚などとはとうてい言えない。

ルーセルはジャズにも興味があり、『夜のジャズ』と題された歌曲を作曲した。同時期のジャズに霊感を受けたフランス人作曲家のその他の作品(例えば、ラヴェルの『ヴァイオリン・ソナタ』の第2楽章や、ミヨーの『世界の創造』)に比べると、この曲は興味深い対照をなしている。